クラブ・レコルト
〜第16号〜
お蔭様で1周年!
開店以来、レコルトは皆様方に可愛がって頂き、支えられ、お蔭様で1周年を迎えることが出来ました。
昨年9月24日、ここ多治見市緑台に、既存のコンセプトとは全く異なる洋服屋を目指して、当レコルトをオープンさせて頂きました。
市街地ではなく、一般の住宅地。
土日祝日は、基本的に休み。
しかし商品は、単価の高い一般ルートからの仕入ではなく、洋服業界のウラを知るからこそ可能な特別ルートから、
上質な商品、掘り出し物と呼べる商品だけを仕入れて、この地域の皆様にできる限り安い値段でご提供。
更に店内では、心ばかりながらも、楽しく、そしてゆっくり時間を過ごして頂けるようなサービスを。
小さいお子様連れの方も、ゆっくり過ごして頂けるように。
1年を経て、店は相変わらず小さく、私共もまだまだ未熟なままです。
しかし皆様方に幾度も足をお運び頂き、またご家族やご友人の方なども多数ご来店頂くようになり、
何とかこの1年やってくることが出来ました。
全て皆様方のお蔭です。
本当にありがとうございました!
で、本来ならばこの感謝の気持ちをきちんとお伝えするべく、皆様のご家庭を1件ずつ廻り、きちんと謝辞を述べ、
感謝状ならびに金一封を贈呈し、ついでに米俵も一俵。
更に古来、宮中に伝わる「一周年感謝の舞」などを踊ったりして、礼を尽くすのが通例なのでしょうが、
申し訳ございませんがそこまでの時間と予算と度胸がありません。
そこでこのクラブ・レコルトをお読み頂いています皆様方には、気持ちばかりの粗品をご用意させて頂いております。
こちらは誠に勝手ながら、11月12日(金)までのお渡しとさせて頂きます。
ぜひ近日中にぜひ一度レコルトにお立ち寄り下さい。
実は「取材依頼」がありました。でも・・・・・
1年経つと色んなことがあるものです。
実は先日、どこでどのように情報を得られたのか、名古屋の、某経済誌の方から、レコルトの取材依頼の電話がありました。
店のコンセプト、特殊性などに興味を持たれたようです。
最初はこの「クラブ・レコルト」を偶然読まれた出版業界の方が、私の文章のなかに、将来の芥川賞・直木賞作家の光を見い出し、
執筆、もしくはいきなり出版依頼、これでいよいよ文壇デビューか、忙しくなるなぁ、締め切り過ぎても許してくれるかなぁ、
接待は料亭や高級クラブよりも居酒屋でおでんがいいなぁ、原稿料は銀行振込よりも郵便為替が便利だなあ、
などというようなくだらないことが、一瞬のうちに私の頭の中を駆け巡りました。
しかし実際はもちろん、全くそんなことは関係なく、ただの普通の取材依頼・・・・・・。
しかし結論から申し上げると、今回の取材は丁重にお断り申し上げました。
理由は、大都市の、しかも経済誌などに掲載されてしまった場合、本当に洋服にご興味のある方や、当店の雰囲気などを気に入って頂いた方ではなく、
完全に興味本位の同業者、異業者の来店が増えてしまう可能性があるからです。
もしそうなると私共にとって一番大切な顧客である、皆様方に対してご迷惑をお掛けすることになってしまいます。
そうでなくても相変わらず、土日祝日はお休みさせて頂いたり、学校行事などで、ちょっとだけ店を閉めさせて頂いたりと、
皆様方に対してはワガママ放題のお店です。
その申し訳無いという私共の気持ちは、ご来店頂いた際に、しっかりと皆様方にお返しさせて頂きます。
今後も皆様方第一のレコルトでありたいと思っております。
ぜひとも今まで以上にご贔屓にお願い致します!
秋冬物続々と入荷中!
騒々しかった夏休みが終わり、子供たちも学校、幼稚園に再び通い始めました。
9月より店を再スタートさせて頂いております。
今シーズン、更に取引先も増え、今まで以上におもしろいモノが入荷しています。
店内もかなり賑やかになってきました。
洋服に関しましては、レコルト得意のニットはもちろん、ブルゾン、コートなど、昨シーズン以上にグレードの高い商品が、
概ね百貨店・専門店の一般参考上代の半額から3分の1程度と、更に充実しています。
これは私共の人脈と取引先との信頼関係、更に流通の短絡化と、
自宅をお店にすることで、店舗経費と人件費を掛けない経営をしているからこそ成せる業です。
一般の洋服店では絶対にマネできません。
続々と入荷してきています。
雑貨・小物なども増えました。
お久しぶりの方も、そうでない方も、2004年秋のレコルトへ、ぜひ遊びにいらして下さい!
店内のお飲み物について
店主よりひとこと
夏の期間ご好評頂きましたハーブティーですが、
かなりお問い合わせを頂きましたので、あらためてご説明致します。
「モーニング・ローズ」
ローズ・ペパーミント・レモンバーム
「リラックス」
ジャーマンカモミール、ペパーミント、リンデン葉、花、スイートバジル、
ローズ、オレンジフラワー、レモンバーベナ、ラベンダー
以上2種をお出ししました。ヨーロッパで厳選されたブレンドハーブです。
また、現在は10月も半ばを過ぎ、朝晩冷え込むようになって来ましたので、
有機栽培の温かいコーヒー、またはチャイ(インド式ミルクティー)、抹茶入り玄米茶もご用意致しております。
ご希望がございましたらお気軽にお申し付け下さい。
皆様、ぜひお時間許す限り、ゆっくりしていって下さい。
尚、イベント、その他で時々手作りの洋菓子などをお出しすることがございますが、
小麦粉は北海道産、砂糖は喜界島産粗糖、卵も飼料など、
できる限り安全なものを使用しています。
どうぞご安心下さい。
夏の疲れから、秋は体調を崩したり、何かと心身の変化が起きやすい季節。
リラックス、リフレッシュを穏やかに促してくれるハーブティーはこれからはHOTでお薦めです。
オマケ!
洋服をお買い上げ頂いた方に、ガーデニング小物をプレゼント致します。
ただし、現在あるもの限り、早いもの勝ちです。
そんなに品数も量もありませんが・・・・・
ワケあって入荷したものですが、せっかくですのでこの際、皆様に無料でお分けすることにしました。
「売れるのに」なんて結構言われたりしていますが。
申し訳ありませんが、今回は洋服をお買い上げ頂いた方に限らせて頂きます。
何卒ご了承下さい。
よくある質問、レコルトQ&A
Q:やっぱりカフェはやらないの?
A:そんな大それた店構えじゃありませんし、駐車場も無いですから・・・・。
現状やはりお茶でお金を頂く訳にはいきません。お時間のある方には無料でお出し致します。
Q:レコルトの洋服って他にどんな店で売られているの?
A:大手百貨店、専門店、ブティックなどです。
ただ、一点だけ試作され、実際に量産されていないというものも多く入っており、当然それは当店だけということになります。
Q:その割にはずいぶんお値打ちですね。
A:はい。まず、仕入に秘密があります。流通の段階をひとつ飛ばしています。
私どもは大手アパレルと同じ段階での仕入ができ、それを恐ろしく経費の掛かるデパートや専門店などを通さず、直接消費者である皆様に販売できるので、安くできます。
更に人脈、取引先との信頼関係で、エキビジション&プレゼンテーションサンプル、モデル撮影用サンプルなど、貴重な商品を安く、優先的に仕入ができます。
そして、レコルトは私共の自宅で、私共が接客しておりますので家賃、人件費が掛かりません。ですからどこよりも安くできるのです。
1着あたり生産コストで数万円掛かっているジャケット、コート、ブルゾンンなども当店では1万円台からご用意できます。当然ニットは数千円です。
Q:メンズはないの?
A:現在は常時おいてあるものは僅かですが、事前にご希望、サイズなど情報さえ頂きましたら、こちらも掘り出し物をいくつかご用意可能です。
ただしお時間だけ少し下さい。たとえば
カジュアル ¥3000〜
イタリア素材使用スーツ ¥39900
新郎用婚礼衣装(洋装) ¥40000〜 など。
Q:いろいろ取り扱って、おたく本当は何屋さん?
A:婦人服屋です。でも一般のお店で買うと、もっともっと高いですから、近くに便利な人間がいるなぁと思って、使ってやってください。
Q:ところでレコルトってどういう意味?
A:フランス語で「収穫」という意味です。実りの多い秋にオープンし、お客様にとって必ず収穫のあるお買い物をして頂ける、そんな意味合いで店主が名付けました。
Q:日本酒と焼酎とどっちが好き?
A:いや、両方・・・・・・
秋の京都は・・・・・
以前にも申し上げたことがあるのですが、私は学生時代を京都で過ごしました。
立命館大学の古都歴史散策会なるものにずっと所属し、3代目の会長まで務めた身なので、
この季節になると、さすがにそわそわしだします。
11月の紅葉の時期になると、もう仕事なんか放り投げて、
ヒッチハイクでも無賃乗車してでも這ってでも京都へ向かいたくなる、例年そんな状況ですわ。
学生時代の11月は、暇な日はほぼ毎日、授業後ひとりで原付に乗って約15分、
右京区は嵯峨野に行っていました。
原付を降り、嵐山から竹林の小径を抜けて、大河内山荘、常寂光寺、落柿舎、祇王寺、滝口寺を廻り、化野念仏寺へ。
田園風景の残る中、それぞれのお寺で、柿が赤く色づき、紅葉が緑から黄、
そして赤、深紅へと移り変わっていくのを眺めるのが、何よりもの楽しみでした。
とても小さなお寺ですが、なかでも滝口寺は、若い私の心を離さず、
真剣にこのお寺の小僧になりたいとも思ったりしました。
今思えば、ずいぶん夢や志の小さい、極めて単純、単細胞な学生でした。
今年ももうすぐその季節がやって来ます。
仕事もあり、今年もやはりとても行けそうにはありません。
もし皆様の中で、この秋、京都へのご旅行をお考えの方がいらっしゃいましたら、
嵯峨野も選択肢のひとつにお考え頂いて、決して損は無いと思います。
朝、大徳寺の僧侶の托鉢の声で目を覚ましたり、
近所の御室の銭湯に歩いて行く通り道に吉田兼好のお墓があったり、
アルバイトに通う途中の太秦映画村の前では、撮影中の黄門様ご一行と遭遇したり、
原付で駆け抜ける大沢池では、同じく撮影中の高杉晋作が小舟を漕いでいたり、
学校近くの金閣寺では修学旅行中の男子小学生の群れにからかわれたり、
同じく学校隣の龍安寺ではガイジンのオバサマ団体に昼寝を邪魔されたり、
河原町では同じく旅行中のキレイなおねいさま方に惑わされたり・・・・・
酔って鴨川を流されてみたり・・・・・・
いかにも京都という経験は他にもたくさんありますが、
秋の古都の情景を、いつでも好きな時に、間近に触れることができたというのが、やはり一番だったと、今はしみじみ思います。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。秋のレコルトで皆様のお越しをお待ち申し上げております。
ではまた17号でお会いしましょう。
(TSUKA)