クラブ・レコルト
〜第21号(2006新年特別号)〜
寒い夜、主人は相変わらず熱燗が一番うれしいらしいのですが、冬の夜の私の楽しみのひとつは“チャイ”。
ご存知のとおり、ミルクで紅茶の葉を煮出した飲物です。
紅茶の産地はインド、スリランカ、ネパール、ケニア、インドネシア、中国など多国に渡っていますね。
「茶」=チャ
=Cha(チャ・チャー、チャイなど)
=Tea(ティー・テーなど)
「茶」が、「C」表記の文化圏、「T」の表記の文化圏、境界線が一体どこかというのは興味深いですね。
どうやら中東・アジアとヨーロッパの境界である、トルコ辺りというのが一般的なようです。
ダージリンやアッサムの名で知られるインドでは、それこそ約10億の人々が毎日何杯ものチャイを楽しんでいます。
(厳密にはカーストなどの理由でお茶もろくに飲めない極貧層の方達もかなりいますが・・・・)
もう約15年も前、私がインドを旅した時は、実体験でインド国民とチャイとの結びつきを見せつけられました。
露店で、食堂で、ホテルで、人間が起きている時間帯、水は飲めなくても必ずチャイは飲めるのです。
たっぷりのミルクと砂糖で味付けされた1杯のチャイで、彼の国の旅の先々、疲弊した心の渇きを癒されたツーリストは数え切れないほど居ます。
汽車での移動中も、車内を頻繁にチャイを売りにきます。
頼むと赤茶けた陶器にたっぷり注いでくれます。
飲み終わったら、走る汽車の鉄格子のはまった小さな窓から外に放り投げる、それが流儀。
「土は土へ還る」のだと彼らは言います。
夜行の長距離バスが立ち寄る、小さな古ぼけたスタンドでも、温かい一杯のお出迎えが、夜の長旅の疲れを体の中から解してくれます。
もちろん、店の数ほど味は違います。
飲み方も違います。
ジンジャーなどの香辛料を、最初からチャイのなかに入れてよこす露店の一杯は、それはそれは味わい深いものです。
個性的過ぎて、忘れられない味の店もかなりあります。
砂糖の極端に多い店、少ない店。
主人は私より長い期間のインドの旅を経験しており、かつて旅の最中に通いつめたコルカタ(カルカッタ)の安食堂のチャイの甘味は、
帰国後試してみたら、なんと砂糖スプーン4杯分だったそうです。
チャイに使うミルクに含まれるカルシウムは、神経や感情のコントロールを整える効果があります。
サプリメントで簡単に採れますが、せっかくですから心からリラックスしたいもの。
自分の好きな味を見つけたら、次にシナモンなど香辛料を加えて変化を出してみるのも良いですね。
お香などを焚いて、プチ・インディアなんていうのもなかなか愉しいですよ。
笑いの魔力
「笑う門には福来る」と言われるように、怒っているより笑っている方が何かいいことがありそうだ、というのは分かる気がしますね。
実際、心や体になにか問題を抱えている時には、なかなか心の底から笑えないことが多いということも多いのでは。
では「笑う」という行為にはどんな効果があるのでしょうか。
健康な人でも毎日体内でがん細胞が発生しています。
でも、このがん細胞をやっつける【NK(ナチュラルキラー)細胞】
(白血球の一種。それまでの免疫的な記憶がなくてもある種の腫瘍細胞(がん細胞など)を破壊することができ、
腫瘍が発生するのを防御するはたらきがあるといわれている)という、すごい細胞があるのだそうです。
しかも最近の研究で、このNK細胞は「笑う」ことによって増えるというのです。
大阪の吉本興業の「グランド花月」で、笑いと健康について行われた実験によると、
漫才、落語、新喜劇を見た直後、血液検査を行った結果、18人中14人が、NK細胞の活性値が上昇したそうです。
つまり、よく笑う人ほどNK細胞が増えて健康になるということなのです。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、自律神経失調症などの不安定な状態になってしまうのですが、
笑っている時には、これらの神経がバランスよくはたらいているのだそうです。
つまり、バランスよくはたらいている=健康的である、ということ。
自律神経がバランスよくはたらく以外にも「笑い」による健康効果はあります。
どんなことがあるのか、ちょっと挙げてみましょう。
●大笑いすれば腹筋や横隔膜が鍛えられる。すると、 排便がラクになる
●楽しいことがあって笑えば、ストレス解消になり、その結果便秘や胃腸の痛みなどが、改善される
●ストレスが解消されると、血圧も低下し、結果的に心臓病のリスクを軽減することにつながる
●仕事がはかどる。笑いは人間関係を潤滑にし、イライラしているときよりも仕事の能率をアップさせる
●よく笑うことで体の筋肉を使い、心地よい疲れによってよく眠れるようになる
●「笑い」がリウマチなどの病気の回復にも貢献している
これら以外にも「笑い」による健康効果は、数多く報告されています。
科学的な証明はこれから、というものも多いようですが、少なくとも「笑い」が健康をもたらすということは、間違いがないようです。
実際に治療の一環として「笑い」を取り入れている病院もあるとのこと。
もう少し実際の研究例をご紹介しましょう。
1. 2003年2月、国際科学振興財団の「心と遺伝子研究会」では、吉本興業の協力を得て、2日間に渡りつくば市周辺に住む中高年の2型糖尿病患者21人を対象に、血糖値を測定する検査
を行った。
1日目は糖尿病のメカニズムに関する講義を、2日目はB&Bの漫才を聴いてもらった。
いずれも昼食をとった後に講義と漫才を聴いてもらい、さらに食後血糖値をはかった。
すると1日目の空腹時血糖値と食後血糖値の差は平均123mg/dlだったのに対し、2日目は平均77mg/dl。予想をはるかに超え46mg/dlも低下した。
笑いが食後の血糖値を下げたのである。
2. 1995年から2003年にかけて4回にわたり、関節リウマチ患者に落語を聴いてもらい、気分や痛み、神経系・内分泌系・免疫系への影響などを調べる実験が行われた。
ストレスホルモンとも呼ばれるコルチゾール値が基準値の範囲内まで下がる、
リウマチを悪化させるインターロイキン-6が劇的に下がる(薬では短時間に下がらない)、
さらに実験後1ヵ月程度、患者の体が楽になったり痛みが軽い状態が続いた、などの成果を得た。
このように、笑いは体の中枢にはたらきかけ、病気に対しても有効なことが証明され始めています。
笑いが役立つ免疫異常が原因の病気としてはリウマチのほか、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、膠原病などがあります。
普段の生活でも、大笑いすれば少々のストレスは吹き飛んでしまうでしょう。
別におかしくなくても、笑顔を作るだけでも効果はあるのだそうです。毎日、笑う習慣をつければ、
病気になりにくい、フレッシュな生活を送れるのではないでしょうか。
お正月で疲れた胃には
お正月のごちそうで少々疲れ気味なのが、胃腸。
胃の不調によいのがアロエです。
ただし、キダチアロエとアロエベラの2種類があり、それぞれ効能が違うので注意しましょう。
胃のもたれにはキダチアロエ、空腹時の胃の痛みにはアロエベラが効きます。
市販のサプリメントやドリンク剤なら手軽に摂ることが可能です。
お肌を守るポイント
肌に悪い食べ物とは、一言で言えば栄養の偏った食事のことです。
特に脂肪や糖分のとりすぎには注意が必要です。
なかでも次の2つはとりすぎないように気をつけたいですね。
【加工食品】(インスタント食品、清涼飲料水、化学調味料、お菓子など)
ビタミンが少なく、糖分や脂肪分を多く含むものが多い。
また加工食品の合成保存料に使われるリンはとりすぎると骨がもろくなるなど体全体の老化につながります。
加工食品中心の食生活は、絶対に避けましょう。
【リノール酸などの不飽和脂肪酸を多く含む食品】(紅花油やマーガリンなど)
不飽和脂肪酸はコレステロール値を下げるため健康によいといわれる一方で、
体内で酸化して過酸化脂質(老化を促進する)になりやすいという面もあります。
とりすぎに気をつけるとともに、酸化を防ぐ「抗酸化物質」(ビタミンEなど)を一緒にとるとよいでしょう。
肌にいい栄養素といえば、ビタミン。
とくに注目したいのが次の4つです。
これらはいわゆる抗酸化物質で、肌を老化させる主犯格=「活性酸素」を除去してくれます。
食事からとるのが基本ですが、足りないと思ったらビタミン剤を活用するのも手です。
【種類】ビタミンE
【主なはたらき】若返りのビタミンともいわれます。体内の酸化を防ぎ、肌をみずみずしく保ってくれます。
【多く含まれる食品】小麦胚芽、植物油、アーモンド、ピーナッツ、うなぎ、緑黄色野菜など
【種類】ビタミンC
【主なはたらき】メラニン色素の生成・沈着を阻害したり、肌のハリや弾力のもととなるコラーゲンの合成を促進するという働きもあります。
【多く含まれる食品】トマト、パセリ、いちご、キウイ、ブロッコリー、ピーマンなど
【種類】βカロチン
【主なはたらき】体内でビタミンAに変化します。皮膚病や肌荒れにも効きます。
【多く含まれる食品】緑黄色野菜(かぼちゃ、にんじん、ピーマン、ブロッコリー、パセリなど)
【種類】ビタミンB2
【主なはたらき】体内でできた酵素が抗酸化物質として働く手助けもします。血液の循環をよくして肌を生き生きさせる効果も。
【多く含まれる食品】どじょう、うなぎ、レバー、干ししいたけ、さば、強化米、納豆など
この他、リジンやコラーゲンも肌にいいといわれていますね。
【種類】リジン
【主なはたらき】必須アミノ酸(体内で合成されないため食物からの摂取が必要)のひとつ。肌を整える働きがあります。
【多く含まれる食品】肉や魚に多い。野菜なら、さやいんげん・さやえんどうなど。
【種類】コラーゲン
【主なはたらき】肌のハリと弾力を保つためには欠かせません。
【多く含まれる食品】ひらめ、かれい、牛スネ肉、豚足など
土日祝日の営業について
お休みということになっていますが、お電話いただけましたら、
時間の都合のつく限り喜んでお店は開けさせていただきます。
お買い上げにならなくても遊びに来てくださるだけでももちろん結構ですよ。
再び夫です
今回は21号から間もない発行となりました。
このペースでいきたいですね!!
えっ?何のことはない、「店主」の分担が増えただけだって?・・・・・・・・
で、で、ではまた、ら、らいげつおあいし、しましょう・・・!!